家に居れば、島田先輩たちに会うこともない。

あんな辛い思いをしなくても済む。

あたしは島田先輩たちから逃げた。

それと同時に、陽太先パイからも逃げたんだ。

学校を休むようになってから、何度も先パイから着信があった。

でも、あたしは1度も出なかった。

いいや、出られなかったんだ。


先パイ。

ごめんなさい。

勝手に先パイを避けて。

勝手に先パイから逃げて。

でも、こうするしかないんです...。

もうあんな思いしたくないんです...。

ごめんなさい...。

ごめんなさい...。


あたしは、心の中で先パイに謝り続けた。