先パイと付き合い始めて、2週間がたった頃だった。
「水咲さーん。
2年の先輩が呼んでるよー。」
ドアのほうを見ると、女の先輩が集団であたしのほうを見ていた。
不思議に思いながら、あたしは先輩たちのところに行った。
このとき、その冷たい視線に気づいていたら...
あんなにも怖い思いをしなくても済んだのかな...
「水咲姫佳、チョット来な。」
あたしを呼んだ先輩たちは、2年の女子の中で1番というくらい、恐れられている集団だった。
”嫌いな奴はとことん消す。そのためには手段を選ばない”
と評判だ。
あたしは不安に思いながら、先輩たちについていった。