次の月曜日。


事件は起きた。


学校がやけに騒がしかった。


不思議に思いながら教室に入ろうとすると、誰かがあたしの肩に手を置いた。


「水咲姫佳ってお前だろ。」


それは、2年の男の先輩だった。


「あの。手、放してください。」


「お前、青河と付き合ってんだって?」


はい...?


「えっ?違います。」


あたしは怖くなって、逃げた。


が、もちろん逃げ切れるわけもなく...


「逃げてんじゃねぇよ。」


あたしは、怖くて動けなかった。


突然、誰かがあたしの手を引っ張った。


「ひゃっ!」