その帰り道。

特に何かを話すわけではなかったが、聞かれたことが1つ。

「今日、待ってたのって彼氏?」

「えっ。あー、うん。」

「ふーん。いるんだな、彼氏。」

「まぁね。」

そのあとも、これといった会話のないまま、帰った。

この時からだ。

あたしの中で、少しずつ不安が出来始めていたのは。



それからも、何度か先パイとあの人の2ショットを見ることがあった。

その度に、あたしの不安は大きくなるばかりで。

同時に、先パイとの距離も少しずつ開き始めていた。