「大丈夫ですよ!
1人にはなりませんから!
お2人はどーぞ仲良く!」

あたしは、そのまま2人を強引に帰らせた。

しばらく教室に居たが、みんな帰って1人になった。

帰る気にもなれず、先パイの教室へと行った。

先パイの教室に近づくにつれて、先パイと誰かの話し声が聞こえてきた。

教室をのぞいてみると、そこに居たのは...

陽太先パイと沢口麻綾だった。

2人はとても楽しそうに笑っていた。

あ、先パイの笑顔久しぶりだな...。

でも、どうしてあの人が先パイと一緒にいるの?

楽しそうに笑ってるのは、どうして?

ふと、リナの言葉が頭をよぎった。

『沢口麻綾だよ。
”ねらった男は何が何でも必ず手に入れる”って評判の。』

もしかして...先パイ狙われてるの?

先パイが、次のターゲット?

考えても考えても、それ以外の答えは見つからなくて、あたしは逃げた。