「聡ちゃん…ここプリクラ機の中だよ。それに…撮影は終わったよ。」


さっきまでのキスに照れながらもそう言えば、指定された方からプリクラ機の中から移動した。




基本、そこまで落書きをしない私は一言書いたり日付をいれるだけ。


落書きが終わって再び移動し、横から出たプリクラを見ては、後で半分にしようねと言ってゲームセンターを出た。








そしてゲームセンターを出たところで気づいた私。


「ここ…」


「ホテル街だな。」


ははっと隣で笑う聡ちゃんは、気づいてたよと言った。




「どうりでゲームセンターがすいてたわけだ。」


そう言って、死んでしまいたくなるほどの恥ずかしさがこみ上げてきた。



もう嫌だと呟く私の隣で、聡ちゃんは今も笑ったままだった。