そう説明して、テラ・ファミリアのみんなを指さす。

クロは私の指さす先を目で追い、
見知った顔がこちらに向かって手を振っているのを見つけて、
驚きを眉宇(ビウ)に漂わせた。

「みんなして何やってんの!?」

「だから、お世話になりますって」

「まじで!?まじで言ってんの!?」

こんなに取り乱したクロを見たことがあっただろうか。

クロがみんなのほうへ歩み寄る。

「デンス!なんで止めなかった!」

「止めたさ。でも仕方ないだろ、クルシオさんの決断だ」

「クルシオー…」

そんなに来てほしくなかったのかな。

そんなに危ないところなのかな。

確かに今の激闘はびっくりしたけど…。