自分が高度を稼ぎ、左大佐艦の位置を確認し、下に向かってエンジンをふかしたとき、

戦友がインペラートルとコルンバの間をすり抜け、
彼を追いかけていたミサイル4本がインペラートルに入った、と。

「その友達は、故意に?」

「故意にインペラートルにミサイルを撃ち込んだかって?」

私は大きく頷いてみせた。

「ルナ・ファミリアが依頼に徹底していることは彼も知ってるよ。
依頼になかったインペラートルにミサイル4本いれたら、自分がどうなるかくらいわきまえてる。
…助けられたとでも思った?」

青年は爽やかに笑う。

「彼が生きてルナ母船インフィニートゥムに帰っていれば、仕置きを食らうだろう」