冬に降る涙の雨。



「………」

何も喋らないカナちゃんを不思議に思って、飛び退いた場所からカナちゃんをみる。

「…っ///」

何、その顔……っ!!///
は、ははは、反則だよっ!!!?

私の視線の先には、毛布を握りながら寝ぼけ眼で嬉しそうにフニャッと笑うカナちゃんの姿。


寝起きってことだけでも色っぽいカナちゃんは、フニャッと笑うとさらに色っぽい。

な、なにごと………!?


「か、カナちゃん……?」

私が呼びかけると、カナちゃんは満面の笑みで振り返った。


か、か、可愛いーーーっ!!

何、その顔。
思わずキャラが変わりそうだったよ。


暴れる心臓を何とか落ち着かせ、もう一度カナちゃんに話しかけた。



「カナちゃん、何か良い夢でも見た?」