…カワイイなぁ。25には見えないな。
カワイイに、風呂あがりで濡れた髪と引き締まった上半身が大変セクシーだ。
4年前、この顔に惚れたんだよなー…なんて思い起こしながら。
しばしの沈黙。
「…幸、器用だね。」
顔は哲平の方を向きながら、
耳でゲームの音を聞いて
手はコントローラーを離さず、音を頼りになおもゲームを続行していた。
「結婚、してくれる?」
なおも聞いてくる哲平に
「…うん。あ、いや…はい。」
と答えた。
哲平は満面の笑みで「良かったー」と喜んだ。
大変かわいらしい彼氏様。
「…てっちゃんに似たコドモだったら良いな。絶対可愛い。」
思わず呟いた私に、
「なに言ってんの。幸に似たらもっと可愛いよ。」
…いやいや、私めちゃめちゃ平均顔だし。
よく付き合えたねとか言われるし…。
「ま、どっちにしたって…幸から生まれた子なら
どんな子でも可愛いけどね」
ニッコリ笑いながら、さらに続けた。
「ね、さっちゃん。
そのラスボスさ…一度負けて、アイテム探すイベントにならないと何しても倒せないんだよ。」
「え?!マジ?!」
「うん。本当。」
だからさー…
ゆっくり私に近付いて
妖艶に私の唇を舐めながら
「可愛いコ、作ろうか」
あぁ。可愛い顔して実はめちゃめちゃ『男』なんだよなー…と思いながら
ゆっくりと目を閉じた。
私のラスボスはこの狼。
可愛い顔した最強の彼氏様。
次の日、
目を覚ました私の左薬指には
光り輝く石の付いた―銀色の指輪。
声もなく驚く私に
寝起きの掠れた声で
「さっちゃん。
それ、外しちゃダメだよ?」
と指輪の輝く指をパクリとくわえる
妖艶なラスボス様。
私は囚われた姫ってとこか。
―…いや、姫ってガラじゃないけれど。
…けれど、そんなのも…きっと悪くない。
私はずっと前から貴方に囚われてるんだから。
可愛い最強のラスボス彼氏様に。
…END…
カワイイに、風呂あがりで濡れた髪と引き締まった上半身が大変セクシーだ。
4年前、この顔に惚れたんだよなー…なんて思い起こしながら。
しばしの沈黙。
「…幸、器用だね。」
顔は哲平の方を向きながら、
耳でゲームの音を聞いて
手はコントローラーを離さず、音を頼りになおもゲームを続行していた。
「結婚、してくれる?」
なおも聞いてくる哲平に
「…うん。あ、いや…はい。」
と答えた。
哲平は満面の笑みで「良かったー」と喜んだ。
大変かわいらしい彼氏様。
「…てっちゃんに似たコドモだったら良いな。絶対可愛い。」
思わず呟いた私に、
「なに言ってんの。幸に似たらもっと可愛いよ。」
…いやいや、私めちゃめちゃ平均顔だし。
よく付き合えたねとか言われるし…。
「ま、どっちにしたって…幸から生まれた子なら
どんな子でも可愛いけどね」
ニッコリ笑いながら、さらに続けた。
「ね、さっちゃん。
そのラスボスさ…一度負けて、アイテム探すイベントにならないと何しても倒せないんだよ。」
「え?!マジ?!」
「うん。本当。」
だからさー…
ゆっくり私に近付いて
妖艶に私の唇を舐めながら
「可愛いコ、作ろうか」
あぁ。可愛い顔して実はめちゃめちゃ『男』なんだよなー…と思いながら
ゆっくりと目を閉じた。
私のラスボスはこの狼。
可愛い顔した最強の彼氏様。
次の日、
目を覚ました私の左薬指には
光り輝く石の付いた―銀色の指輪。
声もなく驚く私に
寝起きの掠れた声で
「さっちゃん。
それ、外しちゃダメだよ?」
と指輪の輝く指をパクリとくわえる
妖艶なラスボス様。
私は囚われた姫ってとこか。
―…いや、姫ってガラじゃないけれど。
…けれど、そんなのも…きっと悪くない。
私はずっと前から貴方に囚われてるんだから。
可愛い最強のラスボス彼氏様に。
…END…