「ふうちゃんは…なんでココ
にいるの?」
かずきは、少し不思議そうな
顔で覗き込んできた。
「んーと、図書室に行きたくて」
「えぇぇっ!?図書室!?」
と言いながら目を丸くした。
「ふうちゃん、図書室は真逆
だよ。」と言って笑った。
「ちなみにここ三棟だから
良かったら連れてってあげる?」とかずきくんは言う。
男の子と二人とかわたしには
考え付かない…
「すっ、スミマセンっっ」
と、私は裏返った声で言って
一目散に走って階段を下りて
行った。
男の子と二人…。
すごい心臓がドキドキ
してる。
只でさえ話すのにも一苦労
なのに…