「突っ立ってないで行くぞ。」




『あ、うん。』





2人で体育館に向かう道を歩く




背の高い聖君がこんなにもゆっくり歩いているのは




私に合わせて歩いてくれているから





ありがとう……





芽依から言われることばかり、鵜呑みにしていたような気がする





芽依の言ってくれたことは、決して間違いではない





だけど………




私は聖君が、やっぱり優しい人だって思ってしまう……