うわ、きまず。


 立ち去ろうかなと思っていると、柏崎君が綺麗な手で私を手招きした。


「えっ」


 あれ、呼ばれてるんだよね、私?
 怖かったので行くべきかどうか迷っていると、鋭く睨まれたので急いで入った。


「えっと、ど、どうも」



 あんま喋った事ないから緊張するなあ。
 なんて考えていると、ふと綺麗な手に傷がついてる事に気付いた。

 その事を問おうとした瞬間……


「小鳥遊、スリーサイズ教えろ」



 ずどん。


 今頭に10トンの重り落ちた。