ぬるくなり過ぎたカフェオレに目をやる。

さっきもてあそんで角が少し丸くなった角砂糖を、ポチャンと沈めた。

温度が低くて溶けないようなので、ティースプーンで押し潰して無理矢理に溶かした。


甘いだろう。
でも、ぬるいだろう。


「叔父さん。」

「ん?冷めたか?」


冷めた、だけど温め直して貰うのは少し気が引けた。


「いいや、このままで。」


私はティースプーンですくっては零す動作を繰り返した。