気が付くと、学校の屋上に着いた


「………っ」
屋上に着いたとたん、涙があふれ出た。

翔太の隣に居たかった。
翔太の手を握りたかった。

その思いが涙と一緒にボロボロとこぼれ落ちた。

とにかく泣いた。
いっぱい泣いた。

なんであたしじゃないんだろう。
ずっとそばにいたのに

あたしが一番、そばにいたって
自信あったのに。
翔太は、そうじゃなかった。

ただの幼馴染にしか、すぎなかったのだ。
それがとても、苦しくて。
あたしだけだった。


キーンコーンカーン…
1時間目のチャイムがなった。

「あー…戻らなくちゃ」

なのに足が動かない。
チカラが出ない。


このまま…………。

空にとけちゃいたい…。

ガチャ