私の名前は、岡野 咲夜 (おかの さくや)。
ただいま、中学三年生!
今年から受験生なのだ・・・。
「さくやー!!
朝だぞ!起きろっっ!!」
『ん~・・・はーい・・・。』
今私を起こしたのは・・・
私の兄である、岡野 咲 (おかの さき)。
もう二十歳で働いている。
ここでは私と兄貴の二人暮し。
小さいころに私達は、両親を亡くした。
それからというもの・・・
わたしには兄がいつも付いていてくれた。
わたしが寂しくないようにと・・・。
『おはよー・・・
咲兄・・・ふぁ・・・』
「ほら・・・はやくしねぇと・・
みのるが迎いにくるぞ。」
『あー・・・そうだった・・・
やっばー・・・』
みのるとは私の幼馴染。
大親友なのだ!
でも・・・私にはもう一人
幼馴染が居た。
もう・・・
わたしと並んで歩くことはないだろう・・・。
ーピンポーンー
「おーい!
みのるが来たぞー!!」
『はーい!!』
私はすばやく着替えて、荷物を全て持ち、
こんがりと程よく焼けたトーストを口にくわえみのるの下へ急いでいった。
『おひゃひょう!!』
「おはよー!って・・・
また寝坊したのかよー・・」
『まーね。』
「まったくあんたって子はー・・・
いつもそんなんだから・・・」
『はいはい。
わかってますよー』