どうするかは、もう決めていた。 選択肢なんてなかった。 わたしと同じような道を歩むことになるであろうこの子を、わたしは産む勇気なんてない。 あの人に、責任を負わせるつもりもない。 もう疫病神なんて呼ばれるのはごめんだ。 約束の時間は17時。 いつものコンビニで待ち合わせ。 そろそろあの人が来るだろう。 急に別れを告げたらさすがにびっくりするだろうな。 少し胸が痛かった。