「…帰る家が無いだけ」
何か虚しいなぁ…

『ぉ、さてはお前家出したのか?』
少し嬉しそうに聞いてくる。

「関係無いでしょ」

この人を見ると、何故かイライラしてくる…。

『家出したんならさ?俺ん家来いよ。俺1人暮らしだしさ』
そう言って笑う。

何でそんな切なく笑ってんの?

無理して笑ってんのわかりやす…

『俺高校とか行ってねぇから、毎日暇何だよ』
可笑しそうに笑い出す。
私と同じだ。
何か、自分でもわからないけど貴方に少し興味を持った。

「私も。ねぇ…泊まってもいい…?」

『勿論。好きなだけ居ろ!』

にっと微笑む貴方に私はドキッとした。

まだ会ったばっかなのになぁ。

そう、私は優しい貴方に一目惚れをしてしまった。