「ひばり、鼻の下伸びてるよ」
「ふふっ。あたし今かなり幸せ」
「あーもぅ分かったから、先にその顔どうにかせいっ!」
バシッ
そんな感じで頭を叩いてきたのは大の親友、時村真央(トキムラマオ)。
「痛いんだけど…にしても庵ちゃんとデートの約束しちゃった。テヘッ」
今のあたしの顔エロ親父なみだよ。フフっ
「うわぁ、キモッ。テヘッって何よ。それにデートじゃなくて、暇だから行くだけでしょ」
「真央があたしにキツい現実を叩きつけるなん…ブホッ」
いっ痛い…まさか何もないところでつこけてしまうなんて…
「ぷっ」
ん?今廊下の方で笑い声が聞こえたような…
声がした方をを見上げればそこには……金髪でエロいフェロモンムンムンまき散らしてる、見た目チャラ男そうな男が見ていたわけで。
「何笑ってんじゃい、おのれはー!」
なんて事見ず知らずの人に言えるわけでもなく。
「あんた大丈夫?ほら、つかまりなよ」
と優しく手まで伸ばしてくださったしだい。
やっ優しい……
彼の手をとって起き上がったが、それもつかのま。
「ぷっ…何も無いところで…しかもパンダのパンツって…色気ないよね」
そうして風の如く彼は去っていった。
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