二人で、音楽室を出て、階段を下りて1年の下駄箱へ。
階段の踊り場から、誰か下駄箱にいるのが見えた。
「…!すず!」
あ。
「……拓馬?」
「おっせーよ!おせーしメールの返信もこないし帰ろーかとおもっ…。」
いじってた携帯を閉じてこっちに向かってきた人。
坂井拓馬。この高校の2年で、わたしの彼氏。
当然待ち人はわたしで、遅いわたしに文句をいいながら近づいてきたが、隣にきょうくんがいるのを見て言葉途中で驚いたように立ち止った。
「あー……誰?」
明らかに不審そうな顔。
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