「ね、高山って、高山鈴音?」



音楽室に来てから5分ほど。
先に喋ったのは白崎京真だった。



さっきからどうも見られてるなと思ったら名札をみてたらしい。


「そうだけど、じゃあ白崎京真って…。」


「やっぱり、リンだった。」


「え。」


「そうだよ、京真だよ。リン。」



白崎京真は、きょうくんだった。



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