「大人になっても……ずっと覚えていた。何よりも、誰よりも……好きって気持ち」
明を真っ直ぐに見つめたままそう答えると、明は静かに私を見つめ続ける。
「子供の頃のこの気持ちは……いつまでも変わらないと思う。どんなに時間が経っても……消えたりしなかったから」
その私の答えに明は小さく頷くと、静かに瞳を閉じた。
「俺も同じだよ。ずっとずっとノラを……綾香を好きだった。子供の頃からずっと……ずっと」
そう言って明は困った様に笑う。
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