「……また寝てんのかよ」

少し呆れた様にため息を吐くと、その塊の元へと向かって行く。

そこには白と黒い毛玉に挟まれる様に眠る……ノラの姿。

「お~い。起きろ~」

そう言ってノラの肩をそっと揺すると、ノラは静かに目を開いた。