そのままフラフラと立ち上がると、風呂場に向かう。

シャワーを頭から浴びながらそっと目を閉じると、混沌とした感情が俺の中を渦巻いているのを感じた。

そのまま備え付けられているボディーシャンプーを手にすると、ゴシゴシと身体を洗う。

……汚い。汚い。汚い。

いくら洗ってもその不快感は取れず、熱い水を頭から浴びたまま壁にゴツンと額を付けた。

「……何やってんだろ……俺」

そう小さく呟いて自嘲気味に笑うと……シャワーの水とは違う温い水滴が、タイルの床に落ちて行った様な気がした。