「妃芽、ボーッとしてていいのか?」



「…あ……」


この人は、私のお兄ちゃんで新井大雅-アライ タイガ-



お兄ちゃんは高校三年生で、私が行く高校に通っている。



ちょっとだけ無愛想な気もするけど、とっても優しいお兄ちゃん。



「妃芽、また………」


「あっ……ごめんなさいっ」


早く準備しなきゃ!!


……って、言っても化粧とかするわけじゃないから結構すぐに終わるんだけどねっ




「もう、ボーッとするなよ?もうご飯作ってあったからな。」




お兄ちゃんはそう言いながら、私の頭をクシャ、と撫でて部屋を出て行った。