「…お兄ちゃんっ…慶ちゃんっ」



妃芽の兄貴で、俺の幼なじみの大雅くんだった。




大雅くんの隣にいる男は、大雅くんのダチの……



中村 慶太-ナカムラ ケイタ-くんだった。




慶太くんは、よく妃芽の家に遊びに来てて、たまたま俺らが会った時に仲良くなった。




すっげぇ優しくて、かっこいい人だ。




「…兄ちゃん!?」



……は?



突然、隣にいた壱が叫んだ。


兄ちゃん、って………



「…あれ?壱じゃん」



「…何で!?妃芽と知り合い?それに、大雅くん……?」




「妃芽って……お前、妃芽と仲良いのか?」



「仲良いっていうか…皇と仲良くなって、今仲良くなろうとしてんだ!兄ちゃんは?」



「俺は、仲良いんだよなー?妃芽、皇」



「うんっ」


「そうだな」




それにしても、この二人兄弟なのか?