「先生、私の家そこなんです」


そういって住宅街の普通の一軒家を指差した如月。



でもその家は周りの家と少し違った。


「なぁ、お前の家今誰もいないのか？
明かりがついてないけど･･･」


そう、7時前という時間だからその家以外明かりがついている。


「あぁ･･･
どうせ2人とも仕事･･･なわけないか･･･
仕事してくれるわけないよね･･･」


あまりにも小さい声だったからあまり聞こえなかった



「じゃっまた明日！
先生さようなら！」



そういって玄関まで走っていってしまった。

さようならだけ強調して言っていたように思うのは気のせいだろうか。




「まっまた明日！」


聞こえたかわからないけど一応言っておく。



車を出そうとするとき、玄関にいる如月の方をチラリと見てみたら悲しそうな顔をしていた。