昼休み。



私は、私の友達、松原詩織とお弁当を食べていた。


教室の隅で、ある男子を密かに見つめて…。




「おい、理央!また購買のパンかよー」


「うっせェなぁ。旨いんだよ、コレ」




彼は、まだ少ししか口付けていないメロンパンを見せながら、ニッと笑った。




その風景を私も微笑みながら見つめている。



彼は、仙崎理央くん。


男女問わず、人気で、とても優しい男の子。



だから、仙崎くんを好きな人は沢山いる。


私も、その中の一人。