海藤智佳、高校2年生。
アタシには、高校に入学したときから
好きな人がいる。完璧な一目惚れ///
でも、それは許されない恋。
そう、アタシは先生に恋をした。
先生の名前は、高杉悠亮先生。
担当教科は数学。アタシが大嫌いだったはずの数学…。先生のおかげで少しだけ好きになれたんだ。

今日も先生に会いたいと
願いながら登校した。
ボーッとしながら教室までの
長い廊下を歩いていると。
「海藤!!!今日の放課後、職員室な。
今度の集会の話あるからさぁ。」
ってアタシの大好きな先生の声。
朝からアタシのテンションはMax。
「了解しました。HR終わったら飛んでいきます。」
アタシは満面の笑みで先生に答えた。
「おぅ。待ってるかんな。遅れたらお仕置きだぞ?(笑)」
なんて無邪気な顔で話すんだろう。
そうゆう所も大好きだよ。
「じゃあ遅れちゃおうかな♪(笑)」
「はぁ?遅れないで来いよ!」
「はぁい(笑)」
苦笑いしながら答えたアタシを
笑いながら見て先生は職員室に向かった。
先生の背中に見とれながら
ボォーッとしていたアタシは
予鈴の音で我にかえった。
~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~
「あっ!ヤバいっ!」
「智佳!遅れるよ!!早く教室入んな!」
アタシは教室から声をかけてくれた親友の山中美麻の声にしたがって教室に急いだ。
「美麻ありがとう。また遅れるとこだったよ(笑)」
「いーのいーの!ねっ?それよりさ。あんたさ、さっき誰かに見とれてたでしょ?誰?誰?」
『しまったぁ↓↓↓美麻は異常なまでにかんが鋭いのを忘れてたぁ...。』
「ん?どーしたの?あたしに言えないような人?」
「そんなぁ~(笑)見とれてなんかないよ!好きな人ができたらすぐに美麻に言うもん。」
「ほんとぉ??」
「本当本当!今は好きな人なんていないよ。」
「じゃあそうゆうことにしとくかぁ。」
いくら、親友だからって好きな人が
先生だなんて言えない...。
ごめんね、美麻。もう少ししたら言うからね。
~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~
本鈴が終わるのと同時に
勢いよくドアを開けながら
担任の本橋賢三が教室に入ってきた。
「はい。おはようございます。
早速出席とるぞー。」
とか言いながら入ってきた先生を見て
クラスの皆は元気よく挨拶したけれど
本当は爆笑したいはすだ。
だって今日も本橋のカツラが
少しずれている。
本人は気づいてないみたいだけど。
そこがまた笑いのポイント。
だけど、アタシはそんなの
気にしてられない。
だって先生が教室の横を通ったから。
先生は授業をするときだけかける
メガネを服の襟にかけていた。
先生のメガネ姿が好き。
襟にかける仕草が好き。
全部、全部好き。
全部、全部知りたいよ...。