震災から4日後、東北・関東全域が不安で落ち着かない3月15日。

妊婦健診の為病院へ出かけた私は、少し心配していた。

震災で私自身かなり動揺し、ストレスも感じていた。

お腹の赤ちゃんに何か影響があったらと思うと不安で、早くエコーで赤ちゃんの姿を確認したかった。

いつものトナカイ先生はいつも通りの笑顔で私に体調はどうですかと問い、私はつわりと便秘が辛いと告げた。

そして診察台に上がりモニターを見ると何と…手足が生えている!!

看護師さんが「可愛いねえ」と微笑んだ。

この間は蚕の繭にしか見えなかった赤ちゃんが頭と胴体の区別もつき、さらにぴょこっと手足のような物まで見えるようになっているのだ。

たったの2週間で人間らしくなっている!

私が地震で怖がり不安になっていた間にも、赤ちゃんはしっかり成長していた。

改めて赤ちゃんの生命力に驚き、私が初めて母としてしっかりしなければと思った瞬間であった。