「好きだよ…明日華。
初めて見たときから…」



唇を離して
そうささやいた。



「あたしも……」



あたしは、
先生の顔を両手で包み
引き寄せて
自分から キスをした。



そして
先生が唇を
首筋に移動させたのを合図に


あたしたちは



暗く、先の見えない闇に
堕ちていった。


先生と一緒なら

何もかもが

怖くないと信じれた。







窓から差し込む
月光だけが、
あたしたちを


見ていた―――