「ほんとに送らなくていい?」

「大丈夫だよ。笹川くんにこれ以上は悪いし」

「そんな、悪いとかは…」

「ほんと、大丈夫!親呼ぶし」

親……
自分で口にして
頭の隅っこに置いといたモノが
明るみにでてきた。


「…そっか。じゃあ またな!」


そういって
笹川くんは校庭に
戻っていった。