…笹川君、なんか変じゃない? やたらとウズウズしてるし、こっち見ないし…。 「…あの、私になんか用―――」 「花火………一緒に見ないか?」 そういって口をつぐんだ彼は、真っ直ぐにあたしを見つめてる。 ……え。 ああ、笹川君たしか彼女いないもんね。 うちら仲いいし 可哀想なもの同士で 見ようよってわけかあ。 うーん。 「花火何時までだっけ?」 あたしは尋ねた。 遅くまでだとめんどくさいし。