そんな事を思いながら窓越しに空を見上げる。



雲…今日は流れるの速いなぁ。





私は今喫茶店にいる。



目の前には親友の奈緒。



「ちょっと梨華聞いてるの?!」



梨華は私の名前。


階堂梨華。


大学2年生。



「あっごめん。ぼーっとしてた!」



「んもぉ。ていうか今回の彼氏もダメだったかぁ…。」


今回の彼氏っていうのは私が昨日まで付き合ってた彼氏。



振られたんだよね私。




何故かって言うと重いから…だと思う。



相手から愛が伝わってこなきゃダメになっちゃう。



愛を形にする事だけが愛情じゃないっていうのは分かってる。



でもやっぱり不安になる。


それでウジウジしてたら振られちゃうんだよね。