「文句を言わない…私とトーマの子供でしょ?」
「母親になった途端…急に強くなって…ないか?」
「母親になれば、女が強くなるのは当然…知らなかった?」
「・・・」
「私…トイレに行ってくるから…辰真見てて…」
「えっ!?は、早く帰ってこいよ…美古」
急に二人にされてもーーー・・・
美古はさっさと御手洗に行ってしまった。
円な瞳は開いているけど、どこを見てるか分からなず、焦点も定まっていない。
生まれたての赤ちゃんの視力はあまりないって言っていたな…父親である俺の顔もぼんやりとしか見えてないかな??
急に顔を赤くして、泣き始めた。
子猫のような可愛い鳴き声だけど、俺は廊下の方を見つめ、美古が戻ってくるのを待つ。
どうすればいい!!?
俺は泣き止ませようと病院で習った抱き方を実践。
首の座らない赤ちゃんはどうも怖い…手も震えてる。
落としたらどうしよう!?
「・・・」
俺が抱っこしてると、泣き止み…静かに目を閉じる。
赤ちゃんは小さくて自分では何もできない無力な存在。
「ゴメンゴメン…何かあった?」
「少し、泣いたから…抱っこしただけだ」
俺は目を覚まさないように…ゆっくりと辰真を座布団の上に置いた。
「実はこっそりと、トーマが辰真を抱っこしてる顔見てた」
「はぁ?」
「優しい顔してた・・・。トーマもパパになったんだね」
「お前だってママだろ?」
「ママになれたのはトーマが支えてくれたからだよ」
「お前は気が短い…俺がどれだけ…お前を励ますのに苦労したコトか…」
「うるさいわね…色々とあるのよ…」
「そうだ…デジタルカメラ持って来たの…忘れてた…」
俺はポーチからカメラを取り出す。
「私なんて毎日、ケータイで撮影してるよ!!見る??」
「見せてくれ」
俺は美古のケータイで撮影された辰真の写真を見る。
俺と美古の間に舞い降りた天使は…小さく、頼りなげだけど。
その存在は…とっても大きい…。
END★
これで、トーマたちとお別れなんだと思うと…完結ボタンを押す指も震えました。
愛音*です(^O^)
ともかく、途中から挫折してしまい、どうしようかと思いましたが…
なんとか…終わりました…
子供は本当に天から授かり物です♥
血液検査で、子供の障害の有無がわかるかもしれないし…怖い世の中になってきました。
『結婚』=子供ができると年配の方はそう感じるのか…新婚さんに『子供はまだ?』と言う言葉を社交辞令のように言う人もいますよね?
私も結婚したての時、働いてる会社で言われました…
大きなお世話です!!(゚Д゚)ノ
子供居なくても…仲のいいカップルは沢山います!!
私は幸い…子供ふたりいますが…子供がいれば…いじめとか…色々悩みも多いです…。
最後まで、お付き合いありがとうございました。
m(_ _)m 9月13日