「麻古お前…澪生とやっぱり上手くいってないのか?」



「え、あ…」



普通の姿をしていても『人妻』のなった元カノの麻古は妖しい魅力で溢れてるのに。

俺の心は着飾った彼女に惑わされていた。



「浮気されちゃった…」



「えっ!?あの澪生が浮気?お前を一途に慕って、尻尾を振って、ついて回っていた男だろ?」



「ワンコみたいに見えるけど…澪生は人間…私の夫よ~」



「澪生は浮気ね・・・」



俺はギムレットを一口飲み、ピスタチオの殻を潰して、中身を食べた。


「世の中…面白いコトもあるもんだ」



「人の不幸を面白がらないで」



「すまない」