「麻古お前…俺に媚びてるのか?」


「えっ?」


「いや…冗談だ…」


俺は口許を押さえ、適当に誤魔化した。


「媚びてるわけじゃあないけど。私…最近、思う…トーマのプロポーズを受け入れて、あの時…一緒に結婚してトーマの海外赴任について行ってたら、どんな人生が待っていたんだろうって・・・」


「麻古?お前…澪生と上手くいってないのか?」


「え、あ…別に…それより、パーティ始まるよ!トーマ」


「ん、あ…」