「でも・・・」



「これで美古お前も分かっただろ?どれだけ、俺がいい男か…」



トーマは週刊誌を乱暴にゴミ箱に捨てた。



隣に座る自嘲的になった私の肩を抱いて来た。



「お前の過去の男たちは俺の株を上げてくれた…その点は感謝してる…」



私のスキャンダルで会社の株が下がってヤバいけど。


私の中でもトーマの株を上がっていた。



「違うか?」


「上がってる…私はいい男に巡り合った…」



「今はお互い苦しいかもしれないけど。二人で乗り越えよう…だから、お前は自分を責めるな…」


「うん。ありがとう…」