純一は居ても立ってもいられなくなり、

有喜の側へ近づいた。
 
「有喜…。」

耳元でそっと呟き、

純一は有喜の背中からギュッと

抱きしめた。
 
「純一…。

 急にどうしたの?

 早く食べなきゃ

 冷めちゃうよ。」

有喜の言葉は耳に届かず、

純一はそのまま

有喜を押し倒した。
 
「有喜…。

 愛してる。

 お前が病気だろうと、

 俺には関係ない…。

 今言える事は

 俺はお前を愛している事と、

 これからも一生

 お前しか愛せないと言う事だ…。

 絶対放さないよ。」

そう言い、純一は

有喜にそっと

キスをした。
 
「抱いてもいいか?」

有喜はコクリと

頷く。

純一の温もりはとても温かく、

優しかった。

純一の手が触れるたび、

ドキドキし緊張していた

有喜の気持ちを

純一は察したかのように、

優しくリードしてくれた。

純一の唇が触れるたび

緊張が解けていく、

そんな気がした。

有喜は

純一の胸の中に居れる事に

幸せを感じていた。
 
「純一…。

 私も愛してる。」

2人は幸せの絶頂にいた。

今日がづっと続けばいいと

願った。