大きな存在   梨呼side

 修と話せた。私はやっぱり幸のコトが好きなんだ。修と比べれば一緒にいる時間は少ないかも知れない。でも、いつの間にか私の中で、幸 と言う存在は大きくなっていた。
 幸と入るよりも、修と入るほうが幸せかも知れない。幸よりも修の方が優しいと思う。でも、ときどき優しい幸のことが好きなんだ。幸の全てに自分はほれているんだ。私は一日中思った。 放課後話しかけられた。恵利だと思った。
 『今日の放課後屋上に来てくれない?』
 そう、相手は恵利ではなく幸だった。私も話したいことがあった。
 『分かった。放課後屋上ね』
 といったら、幸は教室中を、出て行った。今日私は全部話すんだ。私は自分の中で決意した。