「イヤ~~~ちょっと汚いんだけど~~。」

本当に汚いものに触られたように大きな声で
女子は悲鳴をあげて
周りからも

「うわ~~~罰ゲームだ~~~。」
と顔をしかめられる。


私 汚くないもん……。
お風呂きのうたっぷり入ってるもの。


龍・・・・・


龍はただ静かに腕組をしてみてる。
私に・・・・一人で闘えって言ってくれてるみたい。


「掃除は変われない。
私は汚くない。」

そう言って手を離した。

「は?は?何こいつ 調子こいてんの?」

龍が微笑んでくれていた。
それだけで私は力がわいてくる。


闘わないって思ってたのに・・・・・・。


「これから掃除 変わらないから。」

みんなに聞こえるように言った。


「バカじゃねーの?おまえ 
クラスに必要とされてねーんだから貢献しろって。」


男子が隣の龍の席を蹴って 机がひっくり返った。
私は驚いて

「キャ…」と言った。


「こら 大関姫 調子・・・・・・。」

男子生徒が言いかけた瞬間
そいつが吹っ飛ばされた。


視線を移すと 鬼のような顔をした龍が男子を上から睨みつけていた。