ただ離れている間も穏やかだったのは
姫の事を信頼できたからだと思う。


心はそばにいる

季節が何回通り過ぎてもなぜか辛いとは思わなかった。

多分 会ってからが
辛くなるのを知っていたから。


別れは近づいていた。


そんな姫を抱きしめている俺の矛盾さ。
抱いてくれとすがった姫。


待ってましたと抱く俺がいた。
別れが決まってるのに 最後に抱いてくれと
涙をためて俺にすがる姫。

俺だってもう爆発しそうだった。
きれいごとばかりでいけるなら・…


抱いてはいけない。


だけどだけど

俺は今までにないほど燃えていた。夢中で
我を忘れて姫と一つになった。


あの日の姫は最高にいい女だった。
柔らかい胸や体……
そして甘く艶っぽく喘ぐ声


我を忘れて一つになって


何度も何度も一つになって・・・・
目が覚めたら



姫はもう いなかった・・・・・・。



終わったんだ・・・・・。


愛してる女を泣かせて突き放した俺は
きっと地獄に落ちるだろう。