「大好き…大好きだよ…。
たくさん悩んだんでしょ?私のことも一杯
考えてくれたんでしょ?」

龍からも低い嗚咽が聞こえた。

「龍を信じてるもの。
私を強くしてくれたのは 龍の愛・・・・。
どんなときもまっすぐに私を受け入れてくれた龍がいたから
こうやって昔の私じゃない私がいる…。」

龍の逞しい体が震えている。


「龍を縛らないよ…私は…。ただ…ただ
これから先はどうなるか分からないけれど……
私は龍を思い存分思い続けて 納得いくまで貫く…。
それは自分のためだから……。
龍を縛らないよ。龍の決めたこと…それが私がこの世界で
一番信頼してる龍だから…どんな結果が出ても受け入れる。」


「う……・。」龍は何か言いたいけれど
嗚咽に邪魔されて上手くいえないようだったから


「わかってる 龍を信じてるよ。
龍は……私を一番愛してくれてるよね?」

涙で顔がぐちゃぐちゃになった。


「愛してる……。こんなに愛しいって…心から思える女は
初めてだった……。姫はまた俺を救ってくれる……。
俺の想いは…ちゃんと姫に届いているんだな…。
安心していい?」

「届いてるよ。龍の一途さ
私に魔法をかけてくれた。
そして強くしてくれたんだよ。」


どうしてこんなに愛し合っているのに
私たちは別れなければいけないの


そう叫びたかったけど
もうこれ以上龍を ボロボロにはできなかった。