お次は輝です
はい、わかっています
彼は本当に最初にちょこっと出てきただけで、特に物語中盤までまーったく出番がなかったのに、見事にやってくれました
本来なら結城は正常なままで設楽にあっさりやられるというシナリオで、輝のエピソードはなかったはずなのですが、このままだとあまりにも輝が不憫すぎるということで急遽話の辻褄が合うようにねじり込みました
どうっすか?違和感ありましたか?
輝も色々と苦労を積み重ねてきた子なんです
彼も幼いころからお爺様のプレッシャーを抱えながら、憧れの翔くんに追いつこうと頑張ってきましたが、中々追いつけず、お爺様に絶望されたくないと徐々に翔くんを憎むようになってしまった子なんです
だけど結局自分はあの人には追いつけないと自分自身に絶望し、諦めるという選択肢をした彼をどうか責めないであげてください
人間生きていたら誰だってどんなに頑張ってもどうしようもな瞬間の一つや二つあります、本当に強い人はそこで諦めずに努力をし続けますが
みんながみんなそんなに強い人間じゃないんです、弱い人間だってたくさんいるんです
むしろそこで諦めてしまう方が多いんだとわたしは思っています
作品の中でも言った通り、今まで頑張ってきたものを諦めるということはきっととっても苦しくて、本人だって諦めたくないはずなんです、でも仕方がないんです
それでも諦めなければいけない理由があるんです
大した努力もしたこともないくせに何を言うと罵られるかもしれませんが、これがわたしの生きてきた中で感じたことなんです
だからわたしはもし自分の大切な誰かがあと一歩で何かを諦めてしまっても
『どうしてもう少し頑張らなかったんだ』という言葉よりも
『おめでとう。よく頑張ったね』
という言葉をかけてあげたいのです
あれ・・・・?気づいたら輝の話じゃなくなったのです
まぁ、いっか。結局は彼も救われたので結果オーライです
あと、輝が開けてはいけない禁断の扉を開けたかどうかはみなさまのご想像におもかせします