本を開き、続きを読む。







だめだ、集中出来ない。


視線を少しずらすと、男らしい座り方の足が目に入る。



いつもの席に知らない男の人が座ってる。



まるで大好きなおもちゃを取られた子供みたい。


悲しくて、返してほしくて、ただジーっと私の席に座る見知らぬ足を眺めていた。