「出来ないなら出来ないでもいい。それが由香らしさならそれでも構わない!ただ、これだけはわかってほしいの。由香が彼のことを知りたいって思うように彼だって由香のこと知りたいって思ってるんだよ。」



「えっ?」



「相手のためになにかをしてあげたいとか、相手に自分をもっと好きになってもらいたいって男と女とか関係なくみんな思うことなんだよ。由香は今まで、自分の好み相手に話してきた?」





私……




彼に聞くばかりで自分のこと全然話してこなかった。




私は、静かに首を横にふった。



「それが由香のから回ってきた原因なんじゃない?相手のことを知りたいと思うように、相手にだって自分を知ってもらわなきゃ、好きになってもらえないよ!!」



京子の言葉が胸を打つ。




そうか!!
私に足りないのは、相手に知ってもらう努力だったんだぁ!!