「ぎょうご~~ぉ、まだぶられだのぉ……」



「そりゃそうだろうねぇ。」


号泣する私を尻目に京子は、呆れ顔を浮かべていた。


「彼が好きだって言うから、メイドカフェでバイトして、彼の大好きなアニメ『モエモエりんごちゃん』全103話もレンタルショップで借りて見て……」




私は、延々と彼がどれ程好きで、彼のためにどれだけの事をしてきたかを話続ける。


京子は、うんざりしながらもそれを聞いてくれる。



そして、最後に……









「由香、あんたもう23だよ。そろそろまともな恋愛しな。相手に合わせることより、自分らしさで勝負しな。」





「はい……」






これもいつものパターン……