「綺羅[キラ]どこに行くの?」
「仲間んとこ」
兄の綺羅はいつも夜になると出かけに行き朝方まで帰ってこない
私は綺羅のように自由に出かけたことがなく
内気な私は友達も仲間も綺羅のようには居なくていつも一人だった
一人は寂しくて綺羅に
「一緒に行きたい」
と駄目元で言ってみたら
「危ないから…ダメ…ごめんな」
予想どうりの言葉が返ってきた
「ううん…大丈夫…いってらっしゃい」
「行ってきます.家からでるなよ」
綺羅はそう言って出かけて行った
だけど私はどうしても外に出て行きたくて綺羅の後をこっそり付いていくことにした