今日はもう本当に誰とも関わりたくない。
俺は真っ直ぐと家に向かう。
背負う苦しみや悲しみ…運命から俺は解放されたい。
風が凍てつくように冷たかった。
俺の眼差しもきっと凍てつくように冷たかったに違いない。
平凡である事のありがたみを知って運命を嘆く人間の目は少なくとも温かいとは言えないだろう。
運命からは逃げられない。
だから自分で運命に抗うしか…運命をねじ曲げるしかないのだ。
偽善者は敵だ。
きっと俺の事等知らずにただただ綺麗事を並べやがる。
理解等この先誰にもされないだろう。
唯一の理解者も俺の自由を奪う脅威に過ぎないのだから。
「もう一人」は今何処にいるのだろうか。
「もう一人」に会えるのはいつになるのだろうか。
俺は生きたい。
罪を背負ってでも生きたい。
死ぬ事はやはり怖い。