「マジで!?めっちゃうれしいわぁ。やっぱ千夏オレの事……」

「あ!!千夏、空、空!」

辰雄の呑気な声は朋子の声に掻き消され、

千夏は空を見上げる。




「あっ!!」

空には

後ろに白い線を引きながら飛んでいく飛行機が

小さく見えた。